調弦が全部違う曲をステージごとに直すのはかなり大変でしたが弟子たちはうまく乗り越えてくれました。日頃の練習のたまものですね。
TSさん 弾き方を研究しているので、その甲斐もあって弾く姿勢、音色がよくなってました。日々の研鑽がこうして本番で形に現れてきましたね。
上級者ともなると音色への課題は深くなり、それを乗り越えるにはかなりの時間とエネルギーがかかりますね。私も通ってきた道で、今もなお研鑽を続けているので、TSさんの悩みの深さもわかります。
思うように弾けない歯がゆさを抱えていた分、今日の演奏の喜びもひとしおでした。
YDさん あまり練習できなかったのでいつもの調子が出ないところもありましたが、これまで積み上げてきた経験を活かして、安定感のある頼もしいベースを担当してくれました。
今日の演奏は本人からすると本領発揮とはいかなかったようで、今回のことを新たなことへのチャレンジ精神に変えて、目下、難しいリズムとコードの勉強を進めています。
さらにスキルアップをした彼女の演奏が聞ける日が楽しみですね。
「早春賦」や「ふるさと」などで春うららのほっとした景色を感じてもらい、
神仙調舞曲の「アイヌの子の踊り」の軽快なリズムに乗って、楽しい気持ちを届けたいという思いで独奏しました。
ステージ中は緊張も手伝って、時間が過ぎていくのはあっという間です。
終わったあとに振り返ってみれば、もっとこうしたかった、あれができなかった、などなど、反省点はたくさんあります。課題と収穫を得た後は、鍛錬の繰り返しです。
舞台あっての練習、練習あっての舞台ですね。
私たち弾き手は、本番のステージから多くのものをいただきます。
お客さんが曲を聞いて喜んでくれることが励みになって、私たちの芸は鋭く研ぎ澄まされていきます。
そのことを胸に、自分の目指す演奏のために、日々こつこつと積み重ねていきたいですね。
演目は下記の通りです。
1 365日の紙飛行機 野村倫子 編曲 三重奏
2 早春賦、ふるさと、ひな祭り 大平光美 編曲 独奏
3 神仙調舞曲 Ⅱ、Ⅲ 唯是震一 作曲 独奏
4 荒城の月 水野利彦 編曲 三重奏
5 螺鈿(ラデン) 沢井忠夫 作曲 三重奏
6 春の海 宮城道雄 作曲 二重奏
来られたお客様、場を主催し整えて頂いたスナッフの方々に、お礼を申し上げます。
道元
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