護国神社の「蝋燭薪能」へ行ってきました。

その他芸術


本殿の前、揺らめく炎に包まれて観るお能は、この上なく贅沢なひととき。
シテを務められた関清次の妻の
花道への出立、その立ち姿一つで、辺りは一瞬にして幽玄な世界に。
「すり足」のゆっくり動く「静」の中に説得力を感じる、無駄のない削ぎ落とされた引き算の美学。

また、能面も見る角度や照明、演者の技術、そしてこちらの思いによって、「悲しさ」「やるせなさ」「悟り」にも見え、その奥深い不思議さに魅了されました。

お囃子と掛け声を背にした静止した姿に、すべてを集約させる表現。
日本のなんとも言えない「引き算の探究の美」に触れ心洗われた時間でした。

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