「縁なくさりの末ながく…」伝えたい古典の響き

コンサート

今日は本番。

いつもは1時の集合なのに今日に限って11時だったとは、

慌て勇んでリハーサルのためにステージにあがる。「えっ」

リハーサルなのにあたり一面の沢山の人、

地下広場のコンサート会場にすでに座ってまってくださる。「凄い」‥

これは演奏者にとっては凄く名利につきることです。「頑張るぞ。」

今日のような古典に馴染みのない方の多い場所で古典を弾くのは凄く抵抗を感じます。歌詞はわかりにくいし、テンポも眠くなる様なスローテンポ大丈夫だろうか。

うん、出来るだけの準備をして望もうと思いました。

ツボの音程、発音はゆっくり丁寧にを繰り返し、

お腹から深みのある発声、撥音は滑らかな音がするように、三絃の機嫌をとりながら数を弾いて、爪は無くならない程度に調整、糸の取り替えと三絃はやる事の多いこと、そして奥も深い、ため息がでるけど、三絃の音色と地唄が心底好きなのかもしれない。

そんな感じで、やれることはやってきたから、本番は練習の成果なのか、声が凄く気持ちよく出て、皆さんが集中して聞いてくださるのがわかり、大きな拍手とお褒めの言葉を頂きました。

又共演の江角昇山先生が「とても勉強になり古典に対してまたやる気が出て来ました。又お願いします」といわれたのが、いつも主催者でもあり、とてもお世話になってるだけに、ちょっとしたご恩返しができたかなって

何よりも嬉しかったです。

「舞台は買ってでも出た方がいい」とよくいわれますが本当にそうだとおもいます。本番迎えるまでは、練習に明け暮れプレッシャーに押し潰されそうにもなりますが、沢山の拍手とお褒めの言葉で大変さも何処かに吹っ飛び、また舞台のために自分と練習の対話です。

それでも大好きな地唄が唄え、励んで行けることが幸せです。

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