この本の著書「伊藤由貴子」さんが「邦楽ジャーナル」でエッセイをかかれ、ものの音を聴く文章が映像として想像できるので買ってみました。
幼少より長唄三味線を習われてるだけあって、耳から感じられる表現は絶妙です。
“テムズ川に面した国会議事堂の時計塔のビックベンの音を聴いた。15分おきにガーンと鐘を鳴らす。その音色は威厳に満ちた建物とは裏腹に角がなく柔らか、しかもすぐ横に交通量の多い道路が走ってるにも関わらず、かなり遠くまで響いている。”
“お米は今は機械でやるけど、水車で挽いた方がおいしいといいますよ。ガタン、ドン、カタン……。杵が引き上げる時には軽い木の音がし、落ちて臼をひくたびに地面から鋭い音が湧き上がる。確かに本物の音は心地よく遠音し、庶民の昔懐かしい所にものどかな音が聞こえたのかもしれない。”
確かに本物の音は心地よく遠音する。私もそんな音を求めていきたい‥。
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