通い始めて一年になる生徒さん。
この方は、とにかく基本をとても大切にされる方です。
箏の音色は、向こう指の力をきちんと使わなければ、
よい爪音にはなりません。
けれど実際には、向こう指はおろそかになりがちで、
そこまで意識しない方も多いものです。
その点、この生徒さんは、
合わせ爪の際にも
「向こう指はどこに置けばいいですか」と、
迷ったら必ず確認されます。
その積み重ねが、
今のしっかりとした爪音につながっています。
お仕事がお忙しく、
思うように練習時間が取れない時期もありますが、
現在は「飛躍」に取り組んでいます。
二楽章では、合わせ爪が集中し、
さらに弦の位置関係が身体に入りにくく、
手が迷ってしまう場面も見られました。
先日は、いくつかの種類の合わせ爪を
ピンポイントで整理しながら練習し、
一つひとつ確認していくことで、
弾ける感覚をつかまれました。
こうして多くの生徒さんを見ていると、
苦手な手、迷いやすい箇所、
得意・不得意の違いが
本当によく見えてきます。
性格や個性に合わせて、
伝える言葉も選びながら指導しています。
この生徒さんにも、
「お家では5分でもいいので、毎日触れてみてくださいね」と
定着のための声かけをしました。
また、この方は探究心もとても豊かで、
先日、福山のお箏の産地を訪ね、
制作の見学にも行かれたそうです。
制作の工程を間近で見て、
箏の重みを実感され、
最高級の栗材の音色を
「ハーブを弾いているような、しなやかでおだやかな音」と
表現されていました。
その感想を聞いて、
指導する側としても、とても嬉しく思いました。
箏を心から大切に思う方が
教室に通ってくださることに、感謝しています。
これからも、一人ひとりを丁寧に導いていきたいと思います。
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