名古屋の富田先生の所にレッスンに行った所、「善千鳥」という珍しい曲をレッスンされてた。先生の奥様が気を聞かせられて楽譜を渡してくださったので、よく様子がわかりました。解説がまた面白いというか物悲しくて食い入るように読んだものです。
善千鳥という鳥は子を思う親鳥のきもちはまた特別だそうです。
善千鳥はうとうとと読み、親鳥がうとうと鳴けば子はやすかたと鳴く。その習性をまねて、漁師がうとうと真似て鳴き、子を沢山捕まえて、親鳥が泣き苦しみ、漁師に天罰を下すという話です。
地唄の動物がでてくるものは「狐会」も物悲しくて、母親の病を治すために招いた法師が実は母を恋慕する狐が化けた話で、芝居物で
難しいけど、節回しが変わっていておもしろいです。
善千鳥も語り口があってやはり面白く、最後の方は言葉が沢山出て早いので、今は言葉をはっきりと、発音や音程の練習中です。
富田先生のところは、もちろん先生の唄にお三絃の音色は格別でそこにいるだけで、気持ちの良い一時が楽しめます。
その上、古曲秘曲もお習いすることができるので、上記のような「善千鳥」「名古屋帯」「忘れ唱歌」など他ではお習いできない珍しい、また面白い曲も習えるのも醍醐味です。余裕があったら着物きて(富田先生がなるべく着物を着るようにといいます)地唄をずっと唄っていたいものです。
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